関東山地周辺に甚大な被害をもたらした台風9号でした。
ここ枇杷ノ沢も連日の雨で自然の猛威を実感しました。
下の写真は雪景色ですが、普段の水位です。

次の写真は、台風9号の豪雨で水位が上昇した写真です。

写真のスケールが違い分かりにくいですが、普段より3m近く水位が上昇しています。
我が家へはこの川を下の写真の橋を渡って行くのですが、橋まで約1.5m位まで水が迫りました。

これだけ水が出るのは、久しぶりです。
私が子どもの頃、この橋は3本の丸太を組み合わせただけのものだった。その時は、台風が来る度に橋が流された。夕立でも流された。その度に部落の人総出で橋が架け替えられた。中学生になる頃、自転車に乗ったまま通れる橋が出来た。私にとっては画期的だったが、大きな台風が来たとき、真ん中の支柱が傾き「く」の字になってしまった。その橋は、私が大学を卒業するまで使われた。そして、昭和53年今の橋が出来た。
川辺で生まれ川辺で育った。
川の美しさも川の怖さも知っている。
それが、ここで暮らすと言うこと・・・。
今回の台風で大きな被害が発生した。
不思議に、昔から人家がある場所は平気だった。建物にしても道路にしても、後から作られた構造物に被害が多い。昔の人は、自然と対話をしながら生活をしていたのだろう。そして、自然の驚異を肌で感じながらの暮らしが、驚異から身を守る術を育てた。
自然の姿を強引に作り替えた”不自然な場所”、それが被害を大きくする原因になっているような気がしてならない。
便利さの追求が、自然の摂理を破壊しているのだろうか?とすれば、自然に対峙し、自然とともに生きる私達は、自然に順応した生活観を持つ必要がある。
最近、自然環境を守り自然に適応した生活スタイルが、都会に住む人達の間で流行しているようだ。その考え方に異論はない。
しかし、自然に囲まれた生活は、自然の驚異と共存しているという理解が必要だ。「スタイル」だけでは語り尽くせない「暮らし」が存在していることを。そして「暮らし」には、昔より連綿と繋がれている運命共同体的な人々の繋がりがあることを。
田舎には「住む」と言うより「棲む」覚悟が必要なのかも知れない。しがみついて生きているからこそ、そこに息づく様々な息吹が尊く感じられるのだろう。
- 2007/09/10(月) 19:03:23|
- 枇杷ノ沢
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